幸せってなんだろう・・・?
私の父親はリスク回避を徹底的にしすぎて、これまでの人生を楽しめなかった人です。
将来の心配をいつもしていて今という一瞬を楽しむことをかなり避けてきたように思います。
そういった"今"が積み重なって、つまらない辛い過去を構築してきてしまった人です。
もちろん生まれた時代背景もあるでしょうし、非常に優秀だった祖父の影響もあるでしょう。
あくまでもこれは息子の私の独断と偏見ですが 笑
今、父親は少々の金(ゴールド)を持っています。
なので開示した場合とそうでない場合の利害を勘案しているそうです。
父に聞いたところ、息子である僕ら兄弟に遺産相続するそうです。
その瞬間、なんてかわいそうな人なんだろうと思いました。
そりゃ、息子としてはラッキーに越したことはないですが、残り少ない時間を使って難しい顔をしてこんな時間まで悩むことはないのにと思います。
そんなことをするぐらいなら早く寝て
明日早起きをして好きなことをめいいっぱいして欲しいです。
しかも、僕ら兄弟がバカな使い方をして一瞬で消費してしまうかもしれません。
所詮他人にもらったお金なんて価値がわからないからです。
ちなみに父は今年で63になります。
僕に小さい頃から、「人生は生き残りをかけた闘いだよ」と言い聞かせてきたように、真面目すぎる人間です。
そのくせ自分は典型的なノーと言えない日本人なのでストレスは溜め込むし、誰よりも苦労して損ばかりしているような真面目で優しい人間です。
体も心も病んでいませんが、非常に苦労の多い人生だったので、あと10年生きているか正直わかりません。
しかも実際に10年と言ってもそのうちの半分ぐらいは体が不自由になっていったり痴呆になったりと、十分な自由な時間とは言えないと思います。
ただでさえ好きなことをやってこれなかったのに残りの人生すら満足に送れないなんてのは、悲しすぎます。
たとえ家族であっても他人のことなんだから好きにさせればいいじゃないかといえばそれまでですが、正直気の毒です。
僕はバッドエンドの映画よりハッピーエンドの映画の方が好きです。
そういう意味では僕の身勝手な願望でしかないですが。
こういうことを父に対して、僕は長年(小学生ぐらいからかな)思ってきました。
話はとびます。
最近、池田清彦という生物学者の方の「がんばらない生き方」という本を読みました。
とても感動しました。
思った通りいい本です。
少なくとも、この本を読めば自殺願望のある人が1日でも長く生きられると思います。
まったくもって僕のような若者にはぴったりです。
この本のメッセージは、
世の中はがんばってもどうしようもないシチュエーションに溢れているから、てきとーに、ほどほどに、ということです。
特に、現代の若者に対して、お金をたくさん稼げなくても、結婚をしなくても、家を買えなくても人生において楽しいことはたくさんある、と、投げかけてくれています。
その一例として、生産的な趣味をあげています。
ご自身の例としては、虫博士なのもあって、昆虫採集を自分の最大の生産的な趣味だと言っています。
実に、人生の半分は昆虫採集に費やしてしまったと言っているほどです 笑
しかし、当の本人はやりたくてやっているのですから、素晴らしいことですね。
ちなみに、ここで言う生産的というのは、消費的な楽しみではないということです。
それはお金と密接な関係を持っていて、
もっと美味しいものを食べる、
もっとカッコいい車を買う、
もっといい服を買う、
といったように、際限のないわりに、お金ばかりがかかってしまうものを言っています。
人間はギャップの生き物ですから、今よりどのぐらい違うかという観点でしか刺激を感じ取れません。
つまり、ずっと一定のペースで毎日の食事が豪華になっていけば問題ないですが、そんなことは現実的にありませんね。
要は、毎日ゴロゴロして食べる高級ステーキと、
何キロもランニングした後の蛇口をひねった水の最初の一口なら、どちらが美味しく感じるかということです。
要はギャップです。
これがわかればお金なんてさほど必要でないことがわかります。
ただ問題は、周りと比較してしまうことでしょう。
過剰に将来を心配してしまうことでしょう。
友達が結婚した、
年収が低いことが恥ずかしい、
などなど。
これは日本人の厄介なところでもありますが、アイデンティティがないのかと言いたくなるぐらい、人からの評価を気にする傾向にあります。
これは、国によって恐ろしく違います。
もっと広い視野を持てばいいのにと思います。
それから人に嫌われたくないと思いすぎるのも問題です。
極論、自分を認めてくれる人が1人でもいれば生きていけると思います。
あとは少しずつ増やせばいいのです。
地球上のすべての人に出会って自分を認めてくれる人を探すのです。
そうしたらたくさんいるはずです。
もっとも、人に出会うスピードよりも人の成長と出生率の方がはるかに速いので、すべての人に出会ったけれど誰も自分を認めてくれなかったなんてことは万に一つもありえません。
また、一度は認めてくれなかったけれど、考え方が変わったなんてケースもよくあることです。
自分を認めてくれる人とだけ付き合えばいいのです。
そうしたらよっぽど幸せになれるのにという人がたくさん溢れているように感じます。
また、過剰な将来への心配も、正直バカげています。
世の中予想外のことだらけです。
頭で考えてもどれだけ計画してもわからない、うまくいかないことばかりです。
日本には安全神話がはびこっていますね。
この保険に入っておけば安心だ、
この資格を取っておけば、
この大学に入学させれば、
この会社に入れれば、
明日車にはねられるかもわからないのに。
日本は治安が良すぎるから安全が当たり前のように感じるのです。正直毎日が奇跡だと思いますよ。
僕の友達は受験をものすごく頑張って一浪もしてとてもいい大学に入れましたが、一昨年に自殺してしまいました。
原因は不明ですが、おそらく友達が少なかったのと、全てに疲れてしまったんだと思います。
勘違いかもしれませんが、
僕は彼の心情がよくわかるような気がします。
自殺するような人は、死にたくて死ぬんではありません。生きることをただ、"やめた"だけなのです。
生きることはとてもエネルギーのいることです。
だからこそ毎日が奇跡なのだと僕は思います。
ワンピースという漫画があります。
彼らは海賊で海を航海しています。
しかし海の上で暮らすなんて非常に危険で、いつ沈没してもおかしくありません。
死と隣り合わせなのです。
それでも彼らが生き生きしていられるのは、
毎日が奇跡だと、今生きていられる喜びをいつも感じられているからなのではないかと思っています。
と同時に、それぞれのキャラクターには、難しいけれどもどうしても叶えたい夢があるからそこに希望を持てるのだと思います。
長ーくて退屈な文になりましたが、
このブログはただのストレス発散でもあるので
勘弁してください -_-b